かすみの雑記帳

シンプルライフを目指す日々を綴っています

盲腸になってしまいました

標題の通りです。

断捨離、シンプルライフとは関係ありませんが、私の人生のなかでそれなりに大きな出来事でしたので備忘録として。

 

2018年5月日曜 朝、腹痛で目覚める

いつも行くZumbaは念のため断念。

一日中、下腹部に鈍痛。午後からは発熱(37度5分から38度の間)。

普段、生理痛の時に飲む痛み止めを試したところ、かすかに効いている様子という感触。完全に痛みがとれることはなし。

食欲は通常と変わりなく有り。

今まで体験したことのないタイプの痛み。でも我慢できないほどでもない。真っ直ぐ背筋を伸ばしたり、仰向けで寝るとお腹が圧迫されて痛いので終日、ソファーで丸まって過ごす。

 

夜、かかりつけのお医者さんを予約できるかチェック(*)。月曜の朝イチで空きがあったので、予約。翌朝、痛みが引かなければ診療をうけるつもりで。)

 

(*)アメリカの医療制度の不便なところとして、予約をしないとお医者さんに診てもらえない点があります。ちょっと風邪気味だから、薬を出してもらいたいと思っても、すぐには診てもらえないんですね。ER(救急病棟)に行くという手もありますが、費用が高い($100くらい)うえに、余程派手な外傷を追っているか、真っ青で冷や汗ダラダラな状態でないかぎりかなり待たされます。

 

月曜 朝、痛みは変わらず。熱はなし。

予定通り診療を受ける。

痛みが局所的ではなく下腹部全体に渡っていたので、原因特定のため、諸々の検査  (尿検査、血液検査、エコー、レントゲン)を 受ける。

痛み止めを処方されて一旦帰宅。 結果が出るまで待機(仕事は体調不良で休みを申請済み)。

朝から何も食べていなかったので、途中、日本街に寄ってラーメンを食べる。食欲は健在。

 

出してもらった痛み止めは歯科で根の治療をしたときに処方されるような強いもの。が、完全には効かず。2時間位は聞いていたけれど、その後痛みが戻る。帰宅後は痛み止めのせいか妙に眠く、仮眠をとること。発熱もしていた。

強い痛み止めが効かないこと、バイ菌に感染するような日常と違う行動をとった覚えもなかったことから、少しネットでリサーチをしたかったけれど、睡魔には勝てず。

年齢的に婦人科系の病気のリスクが高まっているのは承知していたので、とうとう婦人科系がきたか?と思ったものの、こんなに急に発症するものか?と朦朧とする頭で考えながらあっさり寝落ち。

数時間後、目覚めると担当医から留守電 (午後4時過ぎ)

 

すべての検査結果が出たわけではないけれど、諸々の緊急の可能性があるので、今日中にERに行くようにとの指示。

 

可能性としてお医者さんが列挙したものは、

  • 卵巣嚢腫
  • 消化器系不全
  • 極度の便秘
  • 体内で出血 等々 

 

丁度、夫から様子伺いのメールが来ていたので、シャワーをあびてからERに行く旨を伝える。

 

月曜夕方5時半頃 ERに到着

仕事を早退して帰ってきてくれた夫が付き添い。

受付で状況説明、診察料金$100を払う。

待つこと10分程度

呼ばれてER内に入りナースから基本的な問診(本人確認を含む)を受け、体重、身長、血圧、心拍数、体温のチェック後、待ち合い室に戻される。

更に待つこと10分。

再度呼ばれて今度はカーテンで仕切られた診察室のようなところに案内され、診察用のガウンに着換えてベッドに横たわる。

さっきとは違うナースが来て同様の問診。再度、血圧、心拍数、体温のチェック。

そのままベットで待つこと軽く1時間くらい

 

相変わらず痛みは続いていたけれど、我慢できないとか冷や汗が出るほどというほどでもなく。日中に飲んだ薬のせいか、微熱のせいか、うつらうつらと寝ては起きるの繰り返し。その間、ナースがちょこちょこと様子を見に来てくれたけれど、診断が出来ていないので、痛み止めをくれるわけでもなければ、水を飲ませてくれるわけでもなく。

ただ、栄養剤(と生理食塩水?)の点滴を受け始めました。人生初の点滴です。

 

針を刺すのが痛かった。針が太いせいなのか、ナースの技術のせいなのかはわかりませんが。ただ、あとで気づいたのですが、ERでの担当ナースの名札には「Eye Care」と。。。眼科専門???

 

さて、ようやく登場したのは、「いかにも研修医」な若いお医者さん。

 

ここでもまた状況の説明を繰り返す。

曰く、日中の検査の結果がまだ出揃っていないので、処置ができない。検査結果がでてから次のステップに進むとのこと。結構、のんびりしているんだな〜と思いはしたけれど、私の場合、痛みでのたうち回っているわけでもないし、眠い以外は普通な状態でしたしね。横で座っている夫と、翌日予定していたバスケットの試合には行けないねーなどど、こちらもそこそこ呑気。

 

更に待つこと1時間ほど

 

先ほどとは違う、でも、やっぱり「研修医なお医者さん」がやってきて、

「検査結果が出たので、最後にCTスキャンで原因を特定します」とのこと。

 

CTスキャン用に必要な薬剤を点滴に加え、ベットに横たわったままCTスキャン室?に運ばれる。CTスキャンも人生初。

ドーナツ状の輪っかの中を出たり入ったり。薬剤のせいで妙に体が暖かくなり変な気分。スキャンの中に入る前に、どんな状況になるかをキチンと説明してくれていたので、特に不安はなく。でも、こんな?輪っかの中を出たり入ったりするだけで体のことがわかるのか〜と思うと、結構興味深いです。

 

夫の待つ、(カーテンで仕切られた)部屋に戻り、更に待つこと30分以上

 

最初に会った「研修医なお医者さん」がやってきて:

 

(研修医)「どうやら盲腸のようです」

(私)「でも、盲腸って、右下腹が痛むんですよね?私のは下腹部全体なんですけど」

(研修医)「炎症を起こしていると全体が痛むこともあります。あと、合併症などの可能性もありますので。詳しくは後ほど外科チームが来て説明する予定です」

(夫)「盲腸なら、手術ですか?それとも抗生剤?」

(研修医)「進行度によりますが、まずは抗生剤を投与して様子を見て、24時間以内に手術をするかどうかを決定することになります。」

 

ということで、抗生剤と痛み止めのパックが点滴に加わりました。ナースが「安静にしていてね。必要な物があったら言ってね」と優しく言ってくれたので、

 

(私)「お水ください」

(ナース)「あ、それはダメです。飲食はできません。」

(私)「お水もですか?」

(ナース)「お水もです。大丈夫ですよ、点滴の中に必要な水分は入っていますから。」

これは衝撃でした。どんな時もお水は飲んでいいと信じていましたから。

 

さて、更に待つこと30分以上

ようやく、外科チームの「お医者さん」がやってきました。いかにもベテランという感じで、貫禄タップリなお医者さん。

 

外科医って、「切りたがる」というイメージだったので、手術と言われるんだろうと、半分覚悟していたのですが、

  • 抗生剤投与により様子を見る。
  • 2日間は入院して点滴での投与
  • その後は自宅で飲み薬に以降。

手術でなく、抗生剤投与(いわゆる「薬で散らす」)でいく理由は:

  • 5年くらい前までは、アメリカでは手術が主流だった(他の先進国は抗生剤による処置が増えていたけれど)
  • 近年は、余程、手遅れでなければ抗生剤により様子を見る。
  • 私の場合は、他の合併症もなく、盲腸以外の検査数値は「健康そのもの」なので、手術によるリスクを取る必要もない

心配性の夫は、担当医が当初言っていた卵巣嚢腫の可能性について心配(妹さんが若いころに手術したらしい)していたが、

  • 盲腸の炎症が原因で発症している可能性もある。特に緊急を要する状況ではないので、経過観察で問題ない。

ということで、生まれて初めての入院生活です。

でも、部屋の準備が整うまで、ということで、ここでも更に30分ほど待たされ。部屋についた時には夜中の12時過ぎ。

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長くなったので、続きは別記事にて。