かすみの雑記帳

シンプルライフを目指す日々を綴っています

盲腸を薬で散らすって?

盲腸 もう少し正確には急性虫垂炎というのですね。

私が盲腸と診断された経緯はコチラ:

kasumi-zakki.hatenablog.com

 

子供の頃、学校のお友達がなって手術で入院して、みんなで千羽鶴を折って届けたりした経験のある方も多いのではないでしょうか。

 

その経験は、かなり統計的にも的をえているようで、この盲腸 (とここでは呼びます)を発症するのは、大多数が10代、20代だそうです。が、高齢者も発症することがあるそうで、え、30代以上は高齢者?というくくりに無意味にツッコミを入れたくなりました。まあ、私は30代でないですし、いいのですが。

 

さて、盲腸を発症し手術でなく薬で散らすことができるのは、比較的症状が軽く、炎症が進みすぎていない時、限定のようです(以下を参考にしました)。

【医師監修】盲腸(急性虫垂炎)の治療法である「薬で散らす」とは | ヘルスケア大学

 

 薬で散らす=注射か薬で炎症を拡散しておしまい。

 

と、漠然と思っておりました。が、実際には入院による丸々2日間の点滴による薬漬け + 水も飲ませてもらえない絶飲食。

 

点滴は、

  • 抗生物質 (炎症を沈静化するため)
  • 栄養剤 (絶飲食中ですから)
  • ポタシウム(カリウム。体内の水分量調節のためと言われました)
  • 痛み止め (最終日は錠剤に切り替え)

等々。

 

 (これは入院中、ほぼずーっと点滴されていました。

Lactated Ringer's (Lactated Ringer's Injection): Side Effects, Interactions, Warning, Dosage & Uses

の説明によると”This solution is indicated for use in adults and pediatric patients as a source of electrolytes, calories and water for hydration.”ということなので、水分と栄養補給だったようです)。

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全部把握したかったのですが、痛み止めでボ〜っとして、常に眠かったので全て理解出来ず。痛み止め以外はパッケージ自体もよく似ているので最後は、なにがなにやら。。。

(これが痛み止め、タイレノール。これだけ瓶入りでした。6時間に一度点滴を受けました)

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絶食は、腸を休めることで炎症が進むのを抑えるためと説明を受けました。そもそも、盲腸は何らかの理由で腸の一部が詰まり炎症を起こすことにより引き起こされるようで 便秘が原因のこともあるとか。炎症のひどい時に飲食すると気分が悪くなったり吐いてしまったりする人もいるようです。

私は入院当日まで普通にラーメンを食べていましたけれど。

 

あと外来ではなく入院によるのは、数時間おきに点滴薬を打つようプログラムされているのと、炎症が落ち着くまでは状況が急変して、手術対応が必要になる場合もあるからとのことでした。

 

説明の通り、入院がきまり入院病棟 (二人部屋でした)に搬送されたあとも 夜中過ぎ、担当の当直ナースが、ほぼ2時間おきくらいに出入りしては点滴パックを付け替えて行きました。毎回軽く目が覚めるので、(意図的に起こされているのかは不明) その都度、看護師さんは 痛め止の時間です、とかカリウムの投与をします。これから6時間にわたって、一時間毎に一パックの投与になります。とか 静かな声で説明をしてくれました。)

 

結局、私の入院は二泊三日になりましたが、毎朝イチ 大体7時前にラボの人がやってきて、採血していきました。その結果によって、当日の処置内容や経過観察のプランが立てられていたに違いないと思っています。ただ、血液検査以外は何も検査、診療らしいことがないのが驚きでした。検査結果を診て医師がどんな薬剤をどのタイミングで投与するのかを指示を出している様子 (各患者用のコンピュータ端末が病室にあり、看護師のチームはそれを見て次の処置を取っている感じ)。入院期間を通じて感じたのは、

  • 顔の見えないお医者さん。
  • 患者を診ないお医者さん。

敢えて言えば、朝10時位に外科チームと呼ばれる(多分)専門看護師?のグループが、ぞろぞろとやってきて、おそらく血液検査の結果を踏まえた上での今後の予定を説明してくれました。点滴を取り替えてくれるナースの方々とはちょっと雰囲気が違う方々でした。自信がみなぎっているエリート集団という感じでしょうか。初日にお会いした研修医お二人は、そんなに自信ありげではなかった気がします。「外科チームです」とおっしゃっていて、「Dr. XX です」という自己紹介ではなかったので、お医者さんではないのだろうな、と。

 

研修医以外のお医者さんにお会いしたのはERで治療方針の説明をしてくださった貫禄外科医と退院当日に退院許可をくださった外科医(同一人物だったかも)の2回、各5分程度でした。

 

まあ、盲腸って手遅れになると命に係る危険なものではあるけれど、適時適切に処置を行えばそこそこパターン化された治療が確立されたもののようなので、コストの高い医師を手術以外で煩わせるほどのものではないんだろうな、と。特に私は、初期段階で入院したので、危険の少ない患者だったのだと思います。

 

パターン化というのは、治療の開始段階での炎症状況によって、何日間、どれだけの点滴をうち、一定の症状がでなければ自宅で投薬治療を何日間、その後の一定期間後に事後検診を受けて異常がないことを確認、治療の終了。という流れ。

 

私の場合、入院中は24時間休みなく点滴を受け、最終日に痛み止めを点滴から錠剤に切りかえ、流動食>通常食を試して、痛み、不快感が発生しないことを確認のうえ、退院を決定。退院時に抗生物質(5日分)と痛み止めを処方されて帰宅しました。

 

事後検診は退院後2週間後です。

 

次回は特に印象に残った経験を各論的に掘り下げてみようと思います。

 

(この記事は、あくまでも筆者の個人的経験、記憶と素人としての情報収集に基づいております。医学的な根拠やすべての治療プロセスについて検証しているものではございませんので、必要な判断は自己責任でお願いいたします。)