買ったら使うべし
買っモノはすぐに使わないと、無駄なモノをいつまでも抱えているという状況を作り出すと実感した最近の出来事について書いてみます。
英語の教材
購入したのは2007年頃
当時、1999年から始めた仕事にもすっかり慣れ、付き合っている人もいなかったので、時間とお金を持て余して独身貴族(って今でも言うのでしょうか)時代を謳歌していた私は趣味学習系、スポーツ、習い事に惜しみなくそれらをつぎ込んでいました。
今思えば、そのお金を婚活やら不動産投資やらにつぎ込んでいれば、また違った人生になったのだろうとは思いますが。
何はともあれ、比較的、高額だった趣味が英語学習でした。
昭和の英語教育生産物の象徴のような私は「出る単」、「英頻」を使ったインプット中心の学習で大学受験にのぞみ、英語はまあ何とか読めるけれど、書くのは日本語の10倍くらい時間がかかる、聞く、話すとなるともうそれはそれはお粗末な状況。
その私が英語の勉強をしよう! と思ったきっかけは、当時勤めていた職場で英語の社員教育プログラムを設置されたこと。内容はスコアが50点上がるごとに20万円まで学習にかかった費用を補填してくれるというなかなか美味しいものでした。
このプログラムを利用してTOEICスコアをそこそこ上げることができました。 その後、制度が廃止されたのでTOEICの受験は止めてしまいましたが。
TOEICのスコアはまあまあ上がって、アクセントのない日本人受験者向けの英語はまあまあ聞き取れるようになったけれど、アメリカのテレビシリーズや映画になるとお手上げだわ、というのが正直なところ。会話もダメダメ。
短絡的に思いついたのが、短期語学留学と休暇を兼ねられないかしら?というもの。毎日、朝から晩まで英語漬けになれば、なにかしら閃きのように突然の軌跡が起きるのでは?というもはや神頼み的発想。
早速ネットでサーチして見つけました。英語の先生のお宅に滞在して個人レッスンを受けるというプログラム。国はマルタかアイルランド。以前から興味があったアイルランドを選び、2週間の休暇を申請して旅立ちました。2週間後に帰国する時には英語ペラペラになっているはず、過去数年の英語学習の総まとめのような気持ちでした。この、なんの根拠もない希望的計画が、もろくも崩れ去ったのは当然で、この件については長くなるのでまたの機会にします。
そのアイルランド滞在中に先生が使ったのがこの教材でした。英語の個人指導自体は内容が濃く、もちろん私の能力にあったものだったので、使った教材で引き続き勉強しよう!と帰国後にアマゾンで購入。
が、購入後一度も開きませんでした。にもかかわらずわざわざアメリカにまで持ち込み本棚の飾りと化していたわけです。
最近、ふとしたきっかけて「そうだ! もう一度英語の勉強をしよう! 」と本棚からひっぱり出してきたのがこの教材でした。
意気揚々と開き、全体の分量を確認、一ヶ月で目を通すには一日xxセクションで、と試算。早速、最初の章に目を通すこと10分。
あれ?何か違う。。。
そう、この教材、イギリス英語のイディオムだったんですね。アイルランドの英語教室で使っていたわけなので当然と言えば当然なんですが。思いっきりCambridge社出版でもありますね。
人生は短いし、使わない表現を覚えている暇はない。
念の為、アメリカ人の友人にも確認。
答えはやっぱり。。。でした。
使わないとものを持ち続けることで私の人生がよくなるとも思えないので、断捨離 (寄付) しました。買ってすぐに使っていれば少なくとも、いくつかのイディオムを覚えられていたはずです。結果としてアメリカに落ち着くことになったので表現として使うことはなかったかもしれませんが。
しかも日本にいた時から10年以上を使わないものを持ち続けていたという。
ハンドクリーム
購入したのは2012年頃
イギリス郊外に住む親戚のもとで休暇中に近くのファーマーズマーケットで購入。買った時は、バラのとてもいい香りがしました。
ハンドクリームって値段も高くないし、日常的に使うので旅行に行った時に記念?に買うことが多いです。普通は使いきるので無駄にはならないのですが、これは、イギリスの片田舎で買って、二度と同じものが手に入らないという妙な「希少性」のせいで、私のなかでの価値が上がって「使うのがもったいない」と思ってしまっていました。
先日、いつまでも置いといたら質も落ちるだろうし、他にも買い置きはあるけれど、これを使おうと引っ張り出してきました。
質、落ちていました。
バラの香りはクレヨンのように変質し、テクスチャーはBees Waxと書いているだけあって、ロウソクのような。。。とてもハンドクリームとして使えるような代物ではなくなっていました。
ファーマーズマーケットで買った時、保存料が入っていないというような説明を受けた記憶があるので、そのせいかもしれません。そう思うと、何年だっても変質しない他のハンドクリームには一体何が入っているのだろう?と怖くなりますが、このハンドクリームについては買ってすぐに使っていれば、何ヶ月かに渡って乾燥した私の手を潤してくれたはずです。
まとめ
買ったものはすぐに使うべし。使わなかった顛末は:
1)使おうと思ったら自分にとっては意味のないものになっていた
2)使おうと思うまで、長年、物理的なスペースと脳の記憶スペースを無駄に占拠させていた。
でも、何より、すぐに使わないものは買わないのが一番だと思いました。